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いつもブログをお読み頂きありがとうございます。
熱中症のブログで「たんぱく質」の事について触れしましたので、もう少し詳しく書かせて頂きます。
筋肉の材料だけではない!
『たんぱく質=筋肉』というイメージが根強くありますが、体内でのたんぱく質の働きは筋肉を作る事だけではありません。 物質の交換など体中で動く全てのことはたんぱく質の性質をうまく利用して行われています。 下の図は赤血球の写真です。赤血球にはヘム鉄という鉄分が組み込まれています。鉄は実は体内にとってとても有害な物質なのです。体は鉄分をたんぱく質 で加工して利用することにより、体には無くてはならない酸素運搬の為の構造に作り上げています。この他にも、たんぱく質は体の重要な機能をたくさんの担っているのでまとめておきます。
たんぱく質の主な働き
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構造機能
- 細胞の主成分。細胞レベルでは、細胞の成長、維持と修復、さらに酵素、ホルモン、そしてDNAの生成に必要です。
- 運搬機能
- 血液などの主成分
- 酵素機能
- 化学反応の仲介
- ホルモン・神経伝達機能
- 免疫機能
- 酸・アルカリバランス調整機能
- 水分バランス調整機能
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エネルギー機能
- エネルギーとしても使用されます。脂肪や炭水化物同様、タンパク質はエネルギーとしても利用できますが、毒性のある窒素(N)を含み変化させるのに時 間がかかる為、あまり好ましいエネルギーではありません。
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動的機能
- 収縮を起こす筋などの繊維反応ですが、これが筋肉の役割です。
たんぱく質 60,000種類 ?!
たんぱく質は6万種類と非常にたくさんの種類と組み合わせがあり、その一つ一つはアミノ酸によって構成されています。必須アミノ酸は体内では合成できませんので、食事でいかにたんぱく質を摂取できるかがとても重要です。これだけたくさんの種類があるので、体がどんな形のたんぱく質を必要としているのか予測するの は不可能に近いような気がします。よく単体のアミノ酸サプリメントを利用している方をみますが、果たして効果はあるのでしょうか?
たんぱく質はその構成もさまざまです。赤ん坊の必要としているたんぱく質の構成が、母乳の構成と一致しているように、理想的なたんぱく質はアミノ酸のパターンが体の必要としているアミノ酸パター ンに一致しているものが必要です。
しっかり外から摂取しなければならない!
- 夏場は食欲不振になったり、ついサラッとしたものを食べたくなり、たんぱく質が不足がちになります。それに暑さで熱中症気味になってしまっていたら、材料不足の状態でなかなか回復出来ないかもしれません。出来るだけ、コンスタントにいろいろな種類のたんぱく質を取るようにしましょう。
- 糖質と違い分解、吸収、体の使いやすい状態に変化させるのに時間がかかる為、朝食ではもちろんなるべく多い頻度で良質タンパク質摂取をするようにしましょう。
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