肝臓ホルモン LECT2

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生活習慣病のトリガーとして注目されている“インスリン抵抗性”は肝臓から分泌されるホルモンが大きなカギを握っていそうです。
”LECT2” (Leukocyte cell-derived chemotaxin-2)は肝臓の細胞から分泌されるタンパク質で、これまで、肝機能不全、慢性関節リウマチなど多様な疾患と関連していると考えられていました。金沢大の金子周一教授の研究グループによる発表では、”LECT2″」は高カロリーの食事の機会の多い、肥満した人の体内で多く分泌されることが分かったようです。そして、“LECT2”の働きにより骨格筋細胞内でインスリン抵抗性が起きることを確認。
インスリン抵抗性とは血糖値を下げるインスリンが効きにくくなる症状ですが、糖尿病だけでなく、高脂血症や高血圧症などの生活習慣病の根本的な背景メカニズムの一つとして注目されてきました。”LECT2”を抑制するメカニズム更なる解明は世の中に大きな恩恵を与えることになりそうですね。

参考: 毎日新聞 2014/1/30 社会面より

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