硬くなりやすい首のVゾーン

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硬くなりやすい『首のVゾーン』!


昔から『首が回らない』など身動き取れない様子を首を使い表現されますが、解剖学的には、胸鎖乳突筋が硬くなることにより起こります。胸鎖乳突筋は、耳の後ろから鎖骨と胸骨をつなぐ大きな筋肉で、頭部を安定させるのに大変重要です。側頭骨から後頭骨に付着していますが2つのパート:鎖骨胸骨にを持っていて、頭部の多様性な動きを効率の良くサポートします。

しかし、その効率の良さからオーバーワークになることが多く、左右のバランスを崩しやすい筋肉でもあります。いわゆるトニック・マッスルでオーバーワークを繰り返すことにより、無意識に他の動作に関与してくるようになります。

クランチなどの腹筋やベンチプレスなど、仰向けでの頭を支えるような動作で首が疲れる傾向のある方は、この胸鎖乳突筋がオーバーワークしており、硬くなりやすい状態にあります。また下記のような兆候をお持ちの方も注意が必要です。トレーニング種目の選択には十分ご注意ください!

首まわりの筋肉のバランスが崩れている方

  • 肩や首が凝りやすい
  • よく寝違える
  • 声が枯れやすい
  • 腕が真っ直ぐ上に上がらない
  • 40~50肩を経験したことのある
  • 過去に肩の腱板損傷などの障害を経験など…

解決方の一つは呼吸力の向上!!!

Image by SHI-MA-MO

この胸鎖乳突筋は頭部の多様な動作をサポートするだけでなく、胸の骨を持ち上げ呼吸をサポートします。普段から呼吸が浅く、息を吸う(吸気)力が弱い人はこれらの筋肉を過剰に使い、硬くなりやすい傾向にあります。鎖骨や胸骨に着いている胸鎖乳突筋が胸を持ち上げるのは弱い部分を補うための『代償動作』なのです。

人間の1分間の呼吸数

赤ちゃん  30~60
乳児    25~40
未就学児 20~30
こども    16~25
大人    12~15

1分間に15回の呼吸でも1日におよそ21,600回もの呼吸をしていることになり、生涯に6~7億回もの呼吸をしていることになります。胸鎖乳突筋がそれだけの数の代償動作すると、首の筋肉が疲労して硬くなってしまうのは納得ですね。

関連記事: 呼吸を大切にすべき3つの理由

息を吸う(吸気)筋肉をしっかり働かせて!

Image by; Heidi Kristoffer

息を吸う(吸気)ときに働く筋肉は肋骨を広げ空気を肺の中に導きます。特に外肋間筋横隔膜は息を吸い肋骨を広げる主要な筋肉で、首まわりの筋力のバランスが崩れている方は、これらを意識して使うことが改善への第一歩になります。
また、トレーニングとしては胸鎖乳突筋、斜角筋や小胸筋がストレッチされ、あまり働かないポジションでの深呼吸を行うをより効果的でしょう。


吸気に働く筋肉

姿勢も呼吸力と密接な関係!!!

呼吸時に肋骨をいかに広げるかということに注目をしてきましたが、姿勢などの元々のフレームワークも重要な要素の一つです。人体も建物と同じで足元や土台が傾き中心軸が傾いていれば呼吸などの動作の妨げになります。呼吸力向上とともに頚部深層屈曲筋群のトレーニングをしっかり行えば、頸胸椎の堅実なファンデーションを築くことが出来ます。頸胸椎の堅実なファンデーションは肋骨周りの筋肉はもっと自由に活動させ、胸鎖乳突筋の柔軟性を保ち、首まわりの筋肉のバランスを良法に向かわせるでしょう。

関連記事:姿勢を良くする首の筋肉

参考; 8 Yoga Poses To Help Cervical Spine & Neck Issues
 

コメント

  1. Jhoei より:

    I always experience neck pain after office hours. I’ll try your suggestions of improving my breathing.

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